2026年  1/5   確定申告が必要な方の確認  

確定申告とは、納付税額の確定手続きであると同時に、すでに納付している源泉徴収税額や予定納税額を精算するための手続きです。税務署の確定申告の相談及び申告書の受付は、令和8年2月16日(月)から令和8年3月16日(月)までです。ただし、還付申告については2月13日(金)以前でも申告書を提出することができます。以下の方は確定申告が必要です。

⑴給与所得がある方の場合 

 ①給与の収入金額が2,000万円を超える方

 ②給与を1ケ所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円を超える方

 ③給与を2ケ所以上から受けていて(全部が源泉徴収の対象)年末調整されなかった給与の収入金額と各種の所得金額の合計が20万円を超える場合。

 ④同族会社の役員やその親族などで、その同族会社から給与のほかに貸付金の利子、店舗、工場などの賃貸料などの支払いを受けた方。

 ⑤在日の外国公館に勤務する方や、家事使用人などで給与の支払いを受ける際に所得税及び復興特別所得税の源泉徴収をされないこととなっている方。

⑵公的年金のある方の場合 ~公的年金に係る雑所得の金額から所得控除を差し引くと、残高がある方。

⑶退職所得がある方の場合 ~外国企業から受け取った退職金など、源泉徴収されないものがある方

2026年  1/4  岩波文庫を読む 第28回 「盲目物語、春琴抄」谷崎潤一郎著 

谷崎潤一郎は、明治19年7月、現東京都中央区日本橋人形町に生まれる。(昭和40年7月没)谷崎は明治末期から昭和初期まで、戦中戦後の一時期を除き旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性について高い評価を得ていた。また、谷崎は、ノーベル文学賞候補に何度も挙げられている。

谷崎は、「刺青」「痴人の愛」「細雪」「鍵」「盲目物語」「春琴抄」など多くの作品を残している。また映像化された作品も多く、今回取り上げた「盲目物語」は、1942年「お市の方」として上映され、「春琴抄」は、1935年、1954年、1976年、2008年に映画化されている。

では、作品を簡単に紹介しよう。

「盲目物語」は、戦国時代を扱った歴史小説であるが、「盲目」の主人公による一人語りの体をとった作品である。戦国の武将・浅井長政がその義兄にあたる織田信長との戦闘に踏み込んだ事情から始まり、戦国武将間の入り組んだ権力闘争のプロセスが「盲人」の語りを通して展開されている。また、戦国時代に絶世の美女とうたわれた、お市の方(信長の妹)。そのお市の方を巡り、その獲得に、秀吉はじめ多くの武将たちが戦ったことをまとめた小説でもある。

「春琴抄」は、大阪道修町の薬種商鵙屋の次女春琴は、9歳の頃に眼病により失明して音曲を学ぶようになる。春琴の身の回りを世話していた丁稚の佐助もまた三味線を学ぶようになり、春琴の弟子となった。春琴は、師匠の死を機に三味線奏者として独立した。その後、何者かが春琴の屋敷に侵入して、春琴の顔に熱湯を浴びせ大きな火傷を負わせた。ただれた顔を佐助に見られることを嫌がる春琴を思う佐助は、自ら両眼を針で突き、失明したうえで春琴に仕えるのである。映像化にふさわしい作品であろう。